麻布俳句教室10月句会(10月19日@港区神応いきいきプラザ)を開催しました。
この日はご指導いただいている今井肖子先生(日本伝統俳句協会 理事)と教室メンバー5名が集まりました。今回はいつもと違って参加出来ないメンバーが多くめずらしく少人数となりました。
午前10時半から国立科学博物館所属の自然教育園で吟行を行いました。園内は多くの野草が咲いていて、木の実が控えめに緑や赤く光っていました。天候にも恵まれ、各自園内を思い思いに散策しながらベンチや東屋に腰を下ろして作句をしました。園内は同じように吟行をしているグループや植物観察をしている団体、家族連れなどで賑わっていました。
午後の句会会場への移動は少し距離も離れていたためタクシーを利用しました。
予め先生から頂いていた兼題「十六夜」「飛蝗」と吟行の句を併せて7句を60分の制限時間に提出しました。本日の句会に出席できなかったメンバーからの欠席投句も加えて、句会を始めました。
メンバーそれぞれの選句を発表の後、肖子先生の選句が発表されました。また先生からは一人一人の句へのコメントやアドバイスをいただき、質問にもお答え頂きました。今回兼題の「飛蝗」や花・昆虫の名前をカタカナや平仮名で記してもよいのかの質問に対して学名はカタカナ表記ですが、俳句に書く時は学名ではないのでカタカナは使わないで漢字か平仮名をとの事でした。
メンバーが自分で選んだ「私の今月の一句」を紹介します。
浮かぶもの時々光る水の秋 肖子
捕はれてぐいと顎出すばつたかな 風虎
心だけ寄道をして吾亦紅 一剣
十六夜や盛り塩光る路地の奥 栄子
秋草の敷かれし小径緩く折れ 詩音
朽葉色ばつたの翅も欄干も 香深
末枯れて向かうに見ゆる鳥の群 佳樹
十六夜や女ひとりのカウンター 亜紀子
句会の後は先生と有志3名でイタリアンレストランで和やかに反省会(?)を開催しました。俳句論議に花が咲き、また俳句から離れての雑談も盛り上がり、楽しい一日になりました。
亜紀子記



