令和8年8月1日、麻布俳句教室の172回目の句会が開かれました。今回は猛暑のために吟行を行わず、句会のみの開催です。句会会場は、新橋駅から徒歩5分ほどの港区立生涯学習センター「ばるーん」。わずかな距離を歩いただけでも、会場に着くと汗が止まらないほどの暑さでした。午後1時に今井肖子先生のほか、6名のメンバーが集合しました。
冒頭に最近逝去された会員に黙祷を捧げました。今まで麻布教室の活動に大きく貢献されてきた会員1名が退会されたことも重なり、教室は少し寂しくなりました。
さて、先生から頂いた兼題は「紙魚」と「夕顔」。それに、席題の「日焼」と「文」の4つをお題にして、合わせて7句を作句。制限時間1時間半のうちに投句します。
席題の「文」は、季語ではなく、「文」という文字が入っている句を作るのです。これを〝読み込み〟というそうですが、入会4年目の筆者には初めての経験でした。そういえば、短歌の世界でも、皇居で新年に行われる「歌会始」のお題は読み込みだなぁなどと考えつつ、「文」のつく句をひねり出しました。
選句の段階で興味深かったのは、読み込み席題の「文」の句が想像以上に広い発想を生み出したことです。文字、文学、古文、漢文、縄文、文鎮、呪文などが読み込まれました。その他の兼題句も傑作が多かったように思います。
吟行のない句会でしたが、肖子先生から貴重なお話を伺うことができました。それは、先生が最近ゲストとして招かれた大学の俳句講座の句会でのこと。同じく「文」を読み込む課題を出したところ、若々しい感性や表現の、しっかりした句を多く目にされたそうです。いくつかの句を紹介していただきましたが、感心させられました。
句会の後、近くの中華レストランで暑気払いの席を設け、句会を欠席したメンバーも合流して賑やかな食事会となりました。麻布教室のメンバーはそれぞれ教養と知識が豊富で、話題は俳句から落語、お能、小説、食文化、等々。筆者にはなかなかついていけないところも多いのですが、皆さんのお話を聞いているだけでも教養が身についてくるような気がしました。麻布俳句教室は、俳句だけでなく日本の文化、芸術を学べる場でもありますので、ご関心のある方、そして前述の大学生のような若々しい感性をお持ちの方、大歓迎です!
亜紀子記











