3/12/2026

3月句会 ~たくさんの春の季語に出合いました~

 

月の例会は港区広尾にある有栖川宮記念公園へ吟行に出かけました。


ここは私たち麻布教室のホームグラウンドと言ってもいい公園で、四季折々に訪ねています。春の椿、梅、桜、その後の新緑や紫陽花も美しく秋の紅葉も見事な公園です。傾斜地に沿って公園は広がり、ぐっと坂を上ると児童公園で小さな子どもたち、奥の広場ではサッカー少年が走り回っている、そんな公園です。

まず、公園入口すぐの池に集合。今日は沢山の鴨が遊んでいました…。

ただ、この鴨も「鴨」というだけですと、なんと冬の季語なんです。「え?俳句に詠めないの?」ええ、そうなのです。今は春の季語を詠みたいのです。

池の脇を進むと真っ赤な…椿。

これは春の季語です、大丈夫。池の奥にはせせらぎがきらきら。「春の水」なんて言う季語も浮かび、その奥は深い森のような景色になります。「蜘蛛の囲」(蜘蛛の巣)という季語を覚えたのもこの森、「蜷、蜷の道」を知ったのもこのせせらぎです。そこからすこし上がると小さな広場。一見して少し前は梅が見頃だったことを思わせる咲き終わりの梅の木が何本もありました。更にぐっと上った児童公園の「ぶらんこ」や親子で楽しんでいるしゃぼんだま(石鹸玉)が春の季語と教えていただいたのもこの公園でした。吟行は沢山の季語を目の当たりにし、実写として句を作ることができる貴重な学びの場であると私は感じています。

それぞれ吟行の後、会場に入り締め切りまで沈黙の時、句作の時間です。さっき見たあの景色、あの植物、うーーん、鳥が鳴いていたな、と。今このレポートを書いている私・詩音は、終わりかけの梅・鳥のさえずり・しゃぼんだま・椿を見つけ、なんとか句にまとめてみました。他の皆さんはどんな季語を見つけたの?気になりますよね。人によって気づくポイント、景色の切り取りが全く違って本当に楽しいのです。「他にどんな季語があったの?」「どんなポイントを切り取ったの?」気になりますよね・・・。そう思われたらどうぞ句会にいらしてご一緒に体験してみてください。きっと「知らなかったー」と思う言葉との出会いがあると思うのです。

記:詩音

2/13/2026

2月句会レポート ~句会の楽しみ、あなたにそっと教えます~

2月7日(土)に句会を開催しました。今回は、午前中はJR浜松町駅すぐ近くの旧芝離宮恩寵庭園で吟行、雪がちらつく、とても寒い日でしたが、頑張って吟行をしました(軟弱な1名が吟行を欠席。今回これを書いている私、珂門です)。
そして、午後から「神明いきいきプラザ」で句会を開きました。兼題は「クロッカス」と「公魚(わかさぎ)」です。皆さんそれぞれ7句を作り、互選などをして、我らが肖子先生のご講評を拝聴し、16時に終了しました。 

今回は嬉しいことが二つありました。一つは当句会の幹事である守谷一剣さんが「第三十七回日本伝統俳句協会賞」の佳作第二席に入賞されたことです。実に素晴らしい! 我が句会の誇りであります。もう一つは新たに坂本松栄さんが入会されたことです。待望の新規会員、嬉しさ倍増です。 

さて、私、珂門は(たいそうな俳号ですが)実は俳句のド素人で、句会ではいつも大変なのであります。どんなに大変かというと、こんな感じです。 生来怠け者の小生は、日々俳句の「は」の字も忘れて怠惰に過ごしており(本当はこれではいけないのですが)、句会の2、3日前になると、「うわぁ、いよいよ句会だ」と焦ってきます。毎回、兼題が出されているからです。たとえば、今回の兼題で言うと、「クロッカス」は花の名前とわかるものの、恥ずかしながらガサツなオッサンである小生にはどんな花かまるっきりわからない。そこでネットで調べ「ああ、こういう花か」というところから始まるのです。今回のもう一つの兼題「公魚」に至っては、これを「わかさぎ」と読むのを初めて知った次第。兼題は、先生から「次回の句会の兼題はこれですよ」と出され、説明してくださるのですが、その句会を休んだりするともう大変! 以前、「囀」という兼題が出されたのですが、その句会を休んだため、読み方がわからず、よって意味もわからず大変でした。ちなみに「囀」は「さえずり」と読むのでした。 

そうこうしながら兼題の句と共に、その他の句もあれこれ考えるのですが、結局は当日の句会までほとんどできません。本来吟行中に句をつくるべきなのですが、その場でできることはほとんどないので、吟行地を想像して兼題以外の句も事前に考えておくというセコイ方法をとっているのです。恥ずかしい限りです。それでも結局、間に合わず、当日の句会でのぶっつけ本番となり、提出時間までに悪戦苦闘して7句をつくるという状況です。毎回冷や汗もの。私にとって句会はまさにスリルとサスペンスです(変な例えですが)。 

こんなふうに書くと、「おまえは何が好きで句会に行くのか」と言われそうですが、実はとても楽しいことがあるのですよ。それは、句会を終わった後の反省会と称しての飲み会(アフター)です。これが実に楽しい。有志、あるいは全員で、句会場の近くの飲み屋さんに入り、私めは「なんでオレの句が選ばれないんだ、けしからん」などと暴言を放ちつつ、ワイワイ飲むのがとても楽しいのです。ちなみに、今回は一剣さん受賞お祝い会、そして松栄さんの歓迎会として全員で飲み会を挙行致しました。

私思うに、句会はとても素晴らしい場です。句会とは、全然知らなかった同士が俳句というツールを通して語り合い、仲間となるということ。これが俳句の真骨頂かもしれません。世の中にはいろいろな学びや趣味の世界がありますが、俳句を作って語り合い、自然に仲間意識が生まれる俳句は「おつ」なものかもしませんね。 私めについては、肖子先生に「ちゃんと勉強しなさい」と言われそう、いや、正直言えば既にそう言われていますが、なんとか頑張りますので、お見捨てなきように。もちろん、私以外の皆様は教養のある素敵な方々です! 

ご興味のある方、松栄さんに続き、我らが麻布俳句教室へのご入会をお待ちしています。熱烈歓迎でありますよ! 

 記:珂門

1/18/2026

1月句会レポート ~変転の麻布十番で~

1月17日(土)は麻布俳句教室の初句会でした。 会場は麻布十番にある麻布いきいきプラザ。 若干わかりづらい路地を入った場所にあるものの、昨年建ったばかりの気持ちのよい施設です。


今月は午前中に自由に吟行し、13時に会場に集合し、作句するという段取りです。 午前中にとっても大事な御用を済まされた肖子先生は会場に駆けつけてくださいました。 ありがとうございます!

さて、それぞれが14時半までに7句を投句し、句会が始まりました。 いやはや、句歴?年、まったく進歩のない不肖・香深は、この初句会でふたつの悟りを得ました。 それは、俳句を続けるにおいて大切なのは、「視力」と「めげない心」であるということ。

あらかじめ今月の兼題を3つ、肖子先生から頂いていました。 初景色、人日、冴ゆ です。 わが教室のムードメーカーのAさん。 兼題が記されたメールの、「人日」を「入日」と見間違えたそう。 入日はもちろん季語ではありませんが、そこはそれ、さすがAさん。 「冬入日」で2句を投句。

さて、いよいよ選句に移ったところで、流れてくる清記用紙に次々と「人日」の句が。 「これは一体、どういうこと?!」と、パルプンテになったAさんでした…。 ところが、「冬入日」の句はいずれも、肖子先生の選に入っていました。 すごいの一言です!

とはいえ、「人日」と「入日」。 見間違えないよう、見間違えて慌てないよう、俳句に必須なのは視力だなぁ(笑)と感じました。

ちなみに「人日」とは、五節句の一つで、陰暦正月七日。 東方朔の占書に「正月一日は鶏を占ひ、二日は狗を占ひ…」と日によって 占う動物が異なるのですが、七日は人を占ふことから、こう称されているのだそうです。

俳句にはこのように、感覚がつかみにくい季題もときどきあります。 私などは勘違いして、頓珍漢な句を投句してしまうことも一度や二度ではありません。 それでも、めげない気持ちでチャレンジすることが大事だと改めて思いました。

ところで、今回は個々に吟行をして会場に参集したのですが、 麻布十番でも古いビルの取り壊しとモダンなビルの建設が続いています。 近所に住んでいても、行くたびに異なる顔を見せてくれる変化の激しい町になりました。 詩音さんはこのビルに萌え
香深はこの解体現場に萌えました。
残念ながら麻布十番のドラスティックな姿を句にすることはまだできていません。 いつかご披露できる日がくるといいなぁ。

記:香深

3月句会 ~たくさんの春の季語に出合いました~

  3 月の例会は港区広尾にある有栖川宮記念公園へ吟行に出かけました。 ここは私たち麻布教室のホームグラウンドと言ってもいい公園で、四季折々に訪ねています。春の椿、梅、桜、その後の新緑や紫陽花も美しく秋の紅葉も見事な公園です。傾斜地に沿って公園は広がり、ぐっと坂を上ると児童公園で...