3月の例会は港区広尾にある有栖川宮記念公園へ吟行に出かけました。
ここは私たち麻布教室のホームグラウンドと言ってもいい公園で、四季折々に訪ねています。春の椿、梅、桜、その後の新緑や紫陽花も美しく秋の紅葉も見事な公園です。傾斜地に沿って公園は広がり、ぐっと坂を上ると児童公園で小さな子どもたち、奥の広場ではサッカー少年が走り回っている、そんな公園です。
まず、公園入口すぐの池に集合。今日は沢山の鴨が遊んでいました…。
ただ、この鴨も「鴨」というだけですと、なんと冬の季語なんです。「え?俳句に詠めないの?」ええ、そうなのです。今は春の季語を詠みたいのです。
池の脇を進むと真っ赤な…椿。
これは春の季語です、大丈夫。池の奥にはせせらぎがきらきら。「春の水」なんて言う季語も浮かび、その奥は深い森のような景色になります。「蜘蛛の囲」(蜘蛛の巣)という季語を覚えたのもこの森、「蜷、蜷の道」を知ったのもこのせせらぎです。そこからすこし上がると小さな広場。一見して少し前は梅が見頃だったことを思わせる咲き終わりの梅の木が何本もありました。更にぐっと上った児童公園の「ぶらんこ」や親子で楽しんでいるしゃぼんだま(石鹸玉)が春の季語と教えていただいたのもこの公園でした。吟行は沢山の季語を目の当たりにし、実写として句を作ることができる貴重な学びの場であると私は感じています。
それぞれ吟行の後、会場に入り締め切りまで沈黙の時、句作の時間です。さっき見たあの景色、あの植物、うーーん、鳥が鳴いていたな、と。今このレポートを書いている私・詩音は、終わりかけの梅・鳥のさえずり・しゃぼんだま・椿を見つけ、なんとか句にまとめてみました。他の皆さんはどんな季語を見つけたの?気になりますよね。人によって気づくポイント、景色の切り取りが全く違って本当に楽しいのです。「他にどんな季語があったの?」「どんなポイントを切り取ったの?」気になりますよね・・・。そう思われたらどうぞ句会にいらしてご一緒に体験してみてください。きっと「知らなかったー」と思う言葉との出会いがあると思うのです。
記:詩音



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